ホーム > 詩人の部屋 > 快感じゃがーの部屋 > 新着順表示

快感じゃがーの部屋  〜 新着順表示 〜


[980] ひばり
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



芥子に見蕩れていたの

紅に
ダブらせて

ある日の
恋の続きを

遠くに描いて

見てたの





あなたが
首を振った

私は
ちょっと俯いた

二人は

ただ
泣きたくって

そんな居場所が欲しかった





白い花は駄目よ
汚したくないのよ

出来るなら
菫みたいに

ひっそりと

謳歌したい





青い空も厭よ
乱したくないのよ

出来るなら
灰色の雲

そんな頃に飛びたい





1マスの蜜
言うなれば

それが相応しい

素敵な朝





確かに
そこで祈っていたの





『棘が
有るからには、

美しいはずでしょ?』





飛ぶよ
飛ぶよ

飛んでくよ





ちいさなひばり






涙の染みが

今は
きっと

愛のかたち


2008/06/23 (Mon)

[979] 子守唄
詩人:快感じゃがー [投票][編集]


月のクレーター
つまずいて

マンホールの中
吸いこまれ

赤く染めた
ばらの小道

迷路で出会った
あなたも迷子

恋の色
知らないの

愛のひと
もう少し

気持ちは
ここで

くすぶったままだわ

今日は
添い寝してよ

ちょっと

ココロが
泣きたい

2008/06/22 (Sun)

[978] 光陰、矢の如し
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



蒼い心と夢

笑う
誰かの存在に





いつも
振り回されてたの

きっと



"忘れられなかった"















天気予報が
覆せず

ただ一人、泣いてみる

愚者の最中で





世界は
酷く狭かった















着の身着のまま

あなたの為に
生きて死にたい、



なんて





そんな台詞

容易には
云えなくて。















少なくとも

今日は
未だ

信じることさえ
躊躇いがち





呼吸のない夜
涙で濡らす















ねえ

「無かったことに、するの?」















選べない日は
抱きしめて

他愛ない行為

何もかも
埋めて





やけに騒めく

空想に
蔓延った

切ない現実主義





君は
確かに、

そう言った。















愛、

壊れて
散ったよ

青天の霹靂





焦れないから
ホラ

少し

心臓を
貫く痛み















空を見せて
もっと

瞬きをして





諦める温度に
慣れないように

ここで





指切りしようよ


2008/06/22 (Sun)

[977] スワロウテイル
詩人:快感じゃがー [投票][編集]






もっと
もっとで

追い風超えた










あたし

全然
器用じゃないわ。










金魚
揺れる背鰭

奪はれて










止まったまんまの
懐中時計










ねぇ?

あたしが
もう少し

溶けたらね










変化を喜んで欲しいの










まだ

そう





それは
始まったばかりの










表紙を
決めたに

過ぎないでしょう?










邪魔だと
藻掻く柵も

時々は










あなたも
護るかもしれない










嘆く朝や夜

新月










様々な声










そっと
拾い集めて

空に飾ればいいのよ










好きなだけ。










若さが仇となりゃ
点と線

繋いで










知ったフリ

もっかい、
ここで脱ぐね










そして

あなたに
今日は

終わりでもない






言ったげる










極論は
もう

「運命」てこと。










あたしは

絶頂で死にたい
だけなのよ





2008/06/22 (Sun)

[976] 
詩人:快感じゃがー [投票][編集]




素晴らしくも
ユーウツなこの時間

日々、何か足りないワ!





虚ろな言葉は
風に流され

苦言を呈す
悪足掻きな自分に

誰かは、そっと言うの
















って





素晴らしくも
ユーウツだこの時間

本当に
如何でもいい時

時計は少し怠けてる





右向け、右
で整列した顔が

同じに見えた朝

多分、

蚊帳の外からは
そんな景色





多種多様
色々な色で

描き倒してよ

キスで
呼吸塞いで

欲しいのに





ラッシュアワーに
また、

溶けてくの





「謙遜と
主張しないことは、

別物の話だよ」





一つ一つは
際立って美しく

配色次第で
生まれ変わるけど

島国民族

"中へ、中へ"





嗚呼

酷く淀んだ


最期は
いつだって、

真っ黒な終点



2008/06/22 (Sun)

[975] 隣人
詩人:快感じゃがー [投票][編集]


繊細なのよ
ナーバスにさせないで

君の言葉ひとつで
行ったり来たり



後悔してる?
なら、もっと誘惑

堕ちるとこまで
落ちませう

最後は
振り切り走りたい



悪魔みたいに
微笑む世界が

天使の泣き顔
増やしているのに

救われるのは
信者より猛者

夢もないね

とっくに、
二人は同類



心叩く音
負けそうになるけど

打ちのめされた後は
しなやかな上昇



境界線
踏み越えた日に

眠る鼓動

琴線を弾く
海の向こうの話。



疲労困憊
今、何してる?

息してる
CO2を遺棄してる

それだけで



あたしに出来たのは
祈ることと

嘘でこしらえた
装飾品

売るくらい



自虐史観

そして初めて知った
天の青さ



リアリズム
腐るほど説いて

ここで味見しよう

理想論で、結構
感謝しよう



捻じ曲がった
あの国の血

いよいよ
正す時が来た

2008/06/22 (Sun)

[974] ハングマン
詩人:快感じゃがー [投票][編集]





今 ここに 嘘ヒトツ
真実は 定まらず

明日は 今日を もうフタツ

塗り替えて ゆく





撃ち抜いた 空

僕は花園に

君との夜を
隠したままで





太陽は 目もくれず

また
西を目指した





木漏れ日が去ってから

何だか 無性に
泣きたかった





あとヒトツ
掻き消してくれよ





一層 届かないくらい

遠く
遠くへ





もう
笑えないくらい

歌えない くらい





痛みで

総てが
霞んでしまえば いい





どうせ
羞恥の塊

自嘲なら 手馴れたもんだ





泳がせた指で
安楽死を

羨んで

死のう





ロープの輪の中にこそ
幸せは

あるさ




2008/06/21 (Sat)

[973] それぞれの風景
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



視点を変えてみて

あなたは
やさしすぎる

わたしは
狡すぎて

あなたを
殺してしまうところだった




この広い
宇宙の片隅で

ふたりが出逢えた日

誰かは奇跡と呼び
誰かは

必然と笑う




わたしは
この道を歩き続けるよ

何かに指図されて
朝を迎えるんじゃなく

わたしは
この道を歩き続けるよ




そしていつか

あなたも
認めてくれたら

嬉しい




通り抜ける風に
懐かしい夢を見て

もう一度
新しい靴を選ぶの




だけど

視点を変えてみたら

ほんの少しの
鋭さが

あなたのやさしさを
際立たせている

そんな風景にもなる




わがままを
わがままのままで

終わらせないために

もう一度
新しい靴を選ぶつもり




だけど

そんな
風景を

何処かで望んでる

そんな
風景を




あなたは持っていてほしい


2008/06/21 (Sat)

[972] 三度目の死
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



吹き抜ける風が
僕の身体中の

あちこちの傷跡を
撫でて哂う


こんなことで
魂の存在は

また、ふらり。

確認されてゆく










あの時、

君が無理やりにでも
この手を

引いてくれたなら


ふたりは、

もう一度
ひとつになれた










そして


心に入り組んだ
太い管や

刺さったままの破片も










「本当は痛い」と
言えたかもしれない


2008/06/20 (Fri)

[971] 夢現
詩人:快感じゃがー [投票][編集]






星屑の海

声を失くしたままで










独り

夜空に溢した











ありがとうが
痛くて

とても痛くて










泣きたかった

ただ、
そんな夢










私は

あなたを待ち続け










赤い扉の前

立ち尽くしていたよ










それは、

それは
かなしい

お伽話のような










ただ、

そんな夢から
目覚めない

現実





2008/06/20 (Fri)
1853件中 (951-960) [ << 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 >> ... 186
- 詩人の部屋 -