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快感じゃがーの部屋


[1035] Satellite
詩人:快感じゃがー [投票][編集]




私は、感じていた

確かに、
感じた



冷たい土の中で
眩しい光の中で

あなたの腕の中で



私は、知った

今、ようやく
真実のひとつを



私は、あなたに殺されたんだ



心も体も、
気持ちも

何もかも

私は、
あなたの玩具だった




「愛していた」
と言って、

キスをした後

静かに
部屋を去って行った



なんて、卑怯なの

私は、誰も
憎めないのに



何故、笑う?
何故、笑う?

私は、あなたを
憎めやしないのに




「愛している」
と言って、

私を朝へと誘うあなた



こんなの、
初めてじゃない



なんて、嘘吐き

また、
優しい...



何故、笑う?
何故、笑う?

窓際に置いた
薔薇も

殺してほしいよ



どうせ

二人は
戻れやしないの



何故、笑う?
何故、笑う?

何故、
あなたは

泣きながら笑う?



愛してる
大嫌い

愛してる
大嫌い



今夜、

美しい月が
出かけてゆくよ

遠く、遠くに



流されて



それは、
あなたによく似た

蒼白の月



愛した
私こそが、

卑怯だね



2013/09/18 (Wed)

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