ホーム > 詩人の部屋 > 快感じゃがーの部屋 > 煌めく新月

快感じゃがーの部屋


[1092] 煌めく新月
詩人:快感じゃがー [投票][編集]





月が見えなくて
君は

遠ざかる





風は通り抜け
また

色褪せてゆく





今宵

ここで
揺らめいた愛は





想うたび
私を



ただ壊す















嫌いになれたら、

忘れて
しまえたら、





本能は拒んで
少し

添い寝して





総てのものを
切り裂き

歩いた





二人は

世界より
自分を護った















何もかもが
信じられない

何もかもが、嘘みたい





何もかもが
信じられない















でも

何もかもは現実だ















月の見えない
夜だって

月は





確かに
そこにあるはずで















今日



透明になる前に

その

黒い秘密の
箱を開けたら















後悔ばかりの
航海誌は、捨てよう





やりかけの
塗り絵を



完成させよう















煌めく新月
煌めく新月





ここにある
何もかも

嘘みたいだけど





何もかもは
現実



なんだよ




2008/09/05 (Fri)

前頁] [快感じゃがーの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -