ホーム > 詩人の部屋 > 快感じゃがーの部屋 > 水中白書

快感じゃがーの部屋


[1117] 水中白書
詩人:快感じゃがー [投票][編集]




海のなかに落ちた

海のなかに堕ちた










「息継ぎのない
潜水は、



疲れるよ」










水の中は濁ってて



冷たくて

つめたくて。










誰一人いなくて



さびしいの。










屈折した
水面



外の景色も歪んでる










頭に
酸素がいかないよ










「ここには、
酸素が


足りないよ」










海の底に落ちた

海の底に、堕ちた










心が呼吸を忘れたら

あとは
明日を待つばかり。










君の生を悼む功罪

私の死を願う冤罪










明日、
晴れたらね


地上に這うの










そして
お月さまに

言うわ










逢えるのは、これで最後






2008/12/01 (Mon)

前頁] [快感じゃがーの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -