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快感じゃがーの部屋


[116] 無題
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



一言で云ふなら、



"nothingness"



唯、何も無いだけよ




空を泳ぐ手の如し


あたしが
手に入れたのは、


藻掻き苦しむ己自身でした





『why my sky is dark?』





あの日の痛み

今も色彩は、
変わらぬ鮮やかさ




忘れたひのに、
忘れられぬ




本能が、忘れるなと

警告してゐた





貴方のCageを
飛び出して、

あたしを変えたかった

だけなのに





『you looked for me?』





貴方は顔色一つ変えズ。



花弁が
一枚ずつ、

剥がれ落ちてくみたいに




あたし達は
少しずつ


褪せて容を失っていく




やがて裸になったあたしを
貴方は見捨てた



あたしは
泣いて、泣いて

泣いて



泪に限界の無ひこと
思い知ったんだわ




そして未だ、

貴方の迷路から
抜け出せズ。





『that sails in "nothingness"』

2007/08/21 (Tue)

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