君らしくもない、

なんて
唐突に
いわれて。

じゃあ
あたしらしいって何?

って
思わず
聞き返してた



波が
荒れているの
ずっと

あの日から
ずっと

この鼓動は
高鳴るばかりで
止むことを
知らない



濡れたくなくて
傘を強請ったんだ

凍えないように
震えないように

だけど

愛情とゆう名の
盾は
誰かを消した

見えなくなった
なんにも

なにもかも。



波が
荒れているよ
ずっと

あの日から
ずっと

この鼓動は
高鳴るばかりで
止むことを
知らない



止むことは
もう、ない

ふたりの空汚す
淀む雨

高波
浚ってよ

どこか遠くに

世界の外側を
見てみたい



ねぇ。あたしらしさってなあに?

君が知ってる
あたしって、だれなの

キリがない
キリキリマイ

剥がれ落ちちゃえ
ぜんぶ

盲目になりたい



そしたら
はじめて
輪郭に気づけるわ

そして

あたしの幻想
ぶち壊したがる

現実のほうを
先に
捨てればいい