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快感じゃがーの部屋


[1316] 空気穴
詩人:快感じゃがー [投票][編集]

ここでいま、死ぬと言ったなら
君は一緒に死んでくれるのかな

見返りを数えていた
欲しかったのは、形になる愛

やっと返ってきた本の
あのページに
栞代わりのちいさなメモ
「好き」と書いてあったから
胸が痛くなった

心を覗く魔法があるとして
けれど
あたしは臆病だから
無意味なこと

考えるのでさえ
疎ましくなる諸々の夢

「ひかりのはやさで
駆け抜けたいだけだよ!」

苦しい。と
今夜、うそぶいて
助けを待つよ

君が来てくれたなら
それはそれで
ラッキーだし

なんにもなかったとしても
きっと
あたしは

誰かに救われたと言うんだから。

「愛されていたい」

妄想のなかですら
孤独は笑う

ねえ、後悔ばかり

目には見えない
でもね、確かな空気穴

あのメモを捨てなければよかった!

これからのあたしは
確実に
どんどん、磨り減ってく

だんだん...



しぼんでく

2009/11/13 (Fri)

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