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快感じゃがーの部屋


[1346] 遊戯の前後
詩人:快感じゃがー [投票][編集]


心を硬直させて
ぴんと張った伏線
名もない花が揺れる

...ほうら、引っかかった



もうすぐ、だよ。
翳るまでの辛抱

情愛とかいう
ぐちゃぐちゃな、"何か"

今なら殺せるでしょ



君の代わりが欲しい
誰かがここに居て欲しい

独りではいられない

限度を越えた、黒



手紙の宛て名が
見当たらない

光に溶けて歌う虫

月イチの憂鬱
朝までコース?

呑み込まれるほうが
容易なのに。



知らない恋人たち
微笑みながら手を繋ぎ

月を追いかける遊び

何故かな
胸にぐっと迫るの



振り返っても
誰もいない

先に泣き出した空

街灯が
私の影だけ濃くする



どうせなら
騙されていたいけど

これは、ただの茶番

信じられるもの
なんか

何処にもないよ



明日の私を裏切る
昨日の私

目の前には誰もいない

目を閉じたって、
誰もいない



...名もない花が枯れてゆく...

2010/02/02 (Tue)

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