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快感じゃがーの部屋


[1371] 眠るように枯れた花
詩人:快感じゃがー [投票][得票][編集]




この先で幸福が待っていると
信じて

選んだ今日は

夜明け前、
絶望の帰り道になった



捕まれた腕が、今も痛い



散るように咲く花

終わりはいつも、
呆気なく
やってくる

月のない空から
降る雨が

溜め息ごと、掻き消してく



心に凍みるのは誰かの言葉

美しい夜も
永遠には、ならなくて

どんなに叫んでも、
君は

振り向かないの



冷たい硝子のケースの中で
萎れる夢に

涙をこぼした

照らす朝日が疎ましい
独りでも

明日は続いてゆくけど



虚しさの嵐の後で
確かに、空は青く晴れるの?

哀しい音ばかりが
ひしめきあって

扉は閉ざされた。音もなく



目覚めたときに、本当の孤独を知る



これからのことは神様も知らないし
あの日に戻れる術があっても
きっと、

二人はやり直せない



眠るように枯れた花

始まりはいつも、
突然に
やってくる

魂を揺さぶる感傷の風
灰色の雲、

吹き飛ばしてよ!



ゆらめく愛とまどろみは
現実を忘れさせてくれる薬だった

また
夜が来れば、

ここにある色は

何もかも
闇に変わってゆくけど



いつも求めていたのは、
その温もりだけ

過去も未来も現在も

君がいないなら
意味なんて、
何処にも見つけられない



散るように咲いて
眠るように枯れる

散るように咲いて
眠るように枯れる...



どんなに強がってみても
好きなのは、

まだ君なのに



君だけなのに



2010/03/31 (Wed)

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