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快感じゃがーの部屋


[1385] 愛の手引き
詩人:快感じゃがー [投票][編集]




騒めきの中

あなたの声が
ちいさく
掻き消されてゆく



キャンドルに灯した夢
切なくて。

濡れるなら
もっとすべて

焼き尽くして!



ふたりの日

誰の現実も
遮れないよ

例えば、

世界が終末を
迎えたとしても



何処までも
青く澄んだ、その瞳

雲には隠せないの



本当の心は
きっと、ここにあるわ

あなたに
見つけてほしい

ねぇ。



砕け散った
懐かしい歌

破片は鋭くて

時々、

どうしようもなく
心臓が暴れだす



溜め息に
乗せて流す

この、ちっぽけな愛

届いて!

遠く思い出に
なる前に

忘れそうな
あの日へと

繋ぐ階段



ちょっとした誤解や
優しさの隙間で

悪魔が住み着いた

そんな
月夜の窓辺



麗しい雫

この嵐とともに
洗い流せたらいいのに...



孤独な日

シーツを被ったままで
迎える夜

例えば、

天井に
星はなくとも



虚しさとの戯れ

少し歪んで
廻る空

もう、癒せないの



本当の心が
きっと、ここで待ってる

あなたに
見つけてほしい

それだけの願い



時を止めた言葉
暗闇の渦

わたしは幼くて

時々、

何が間違いなのかも
わからずにいた



それでも

信じたい嘘も
あったよ

ずっと鳴り止まない
風の音
染み渡る前に

早く!

忘れそうな
あの日へと

続く階段



蒼い光

ひとり
影を振り切って
ただ、走りたいだけ。

例えば、

この先に
誰もいなくても



部屋の隅に投げた
銀の鍵

いま、

翼を得て
羽ばたけるのなら



あなたの幻
溺れていた朝

祈り込めて流す

造花で飾った
秘密の箱



届いて!

遠く思い出が
消える前に

忘れそうな
あの日へと

繋ぐ階段



2010/04/24 (Sat)

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