眠れない夜
羊を数えるたび
迷子みたいに
宙ぶらりんになった
あどけなく笑う
あの子が可愛くて
私はどうしようもなく
ただ惨めに思えた
雲のように
漂い流れるなら
世界の端っこまで
いけるかな
だけど
今日はみんなに
平等じゃなくて
明日もみんなに
あるわけじゃなくて
だからもし
このまま
まどろみながら
夢を見るとして
朝の光に目覚めて
また
空がそこにあったら
もう一度
新しい約束をしてよ
遠ざかる世界に
手を振って
涙で黒い
絵の具をぼかしたら
本当の心が
祈りを映す
ねえ、まだやめないで...
2010/08/06 (Fri)