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快感じゃがーの部屋


[1556] 舞うように
詩人:快感じゃがー [投票][得票][編集]




舞うような
軽々しい言葉たち

あたしを刻む言葉たち

素通りしてゆく
素知らぬ顔で

何でもないとでも
言うように



舞うような
痛々しい言葉たち

あたしを刻む言葉たち

素通りしてゆく
素知らぬ顔で

また、

何でもないとでも
言うように



それは昨日の晩の出来事で

あたしはナイフを
抱きしめて眠った

みんながあたしを
見つめて笑った

その視線は
心だけを

見事に貫いていた



言葉が醜くなるのは
言葉のせいじゃない

そこに
本心があるからだ

だから
あたしは

その度に傷つく

誰かがあたしには
価値がないと言う



舞うように
舞うように

さり気なく
さり気なく

降るように
降るように

何気なく
何気なく



それとなく
誰かが

本音を言った

どうして
あたしの雨は

すべてを掻き消さない?



舞うように
舞うように

意味もなく
意味もなく

這うように
這うように

今日も泣く
今日も泣く



あたしは

あたしの
言葉で汚す

みんなと同じ
悪魔を飼ってる



そして
もう一度

自分で
自分を撫でる

波の真似事

川は海には
なれないのに。



舞うように
舞うように

自分を癒すよ

今も誰かは
何処かで

泣いているのだと
思いながら



2011/09/18 (Sun)

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