詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
青春時代特有の
あの・・・
どこか気怠い憂いと
少しの甘美
それから、羞恥と優越感
わたしは
まだ泳いでいる
逃れられないで
いる
空のえくぼを見つけられない
歩幅を合わせたり
周囲の顔色を窺ったり
そんな生き方を
もし、大人というなら
ちっとも
憧れを抱けないし
わたしは
絶対
成りたくなんかないよ
それは痛々しくて
ちょっと、生臭くて
なんだかこそばゆくて。
キラキラしていて
艶々していて
とても鮮やかな、宝石
痛々しいものこそが
青春だと云う
つまりは
若さの前でのみ
許される何かがある
さて。
わたしは
いったい
どれだけの罪を
繰り返すつもりなんだ?
つい、さっきの未知
翳ってゆくから
切なくて
胸を押さえてしまうの
心臓が愚痴っている
ふたりはひとつ
ふたりでひとつ
そんな夢想
馬鹿みたいに護って
信じていた
今日、これからの未知
明日、まったくの未知
宇宙の奥行きが
わたしの右脳に
眩暈を起こして
もう
どうにでもなれと言わしめる
けれど
わたしは
幸福を捨てきれないよ
それでも
きっと
歌っていたいよ
雲の実体を追うような
険しい道のり
誰かの幻影に
傷ついたり
救われたり、しながら
君を追う
君を追う
痛々しいものこそが
わたし自身だから