詩人:快感じゃがー | [投票][得票][編集] |
電波の中で
自分を忘れる
個性の騙し合い、奪い合い
心は、日々
愚かであろうと
無知を気取って
盲目になった
あなたの手は、
とても冷たくて
自分の体温
探してみるけど
似た者同士
内緒話。ばかり
回らない
メリーゴーラウンド
ひっきりなしに
着信が来る誰かを
羨んだって仕方がないさ
何百件ものデータに
埋め尽くされる
人気者の気分を
妬んだって、
何も変わらない
晴れ渡る空は
私の気持ちを知らず
恋人たちも
お構いなしで
季節外れの
大型台風の予報
胸騒ぎがして、慌てて
テレビを消した
あ〜あ
時々、無性に
切なくなったり
知らない誰かに
申し訳なくなる
私は、誇れる生き方
なんて知らない
だけど。
いつでも
後ろめたさだけは
消えない
時々、無性に
死にたくなったり
知らない誰かを
殺したくなる
私は、誇れる生き方
なんて、どうでもいい
ただ幸せに
なりたいと願う
それだけの
それだけの夜
なのに
『予定のない午後を悲しむ前に
空白の過去を
飾るのをやめたら?』
知らない誰かの
知らない未来を
羨んだって、仕方がないさ