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快感じゃがーの部屋


[1625] 赤い嘘、溶けた
詩人:快感じゃがー [投票][得票][編集]




・・・赤い嘘、溶けた・・・



麻酔で酔わせてよ

小鳥のさえずり
みたいな

君の泣き言



濡れた睫毛と
走る稲妻

みるみる溶けた、赤い嘘



知りたくないことばかり

終わらせたくないもの
ばかり

夢になじられ
君は、行くんだ



・・・絶望の先の色彩に、手を伸ばす・・・



きっと、それは中毒
誰にもわからぬ果て

痛みすら甘く
眠るよに

闇へと堕ちてゆく



けれど
朝は、やってきて

その声が地を這って、

探しているわ
あたしの腕を



・・・見えない今の愚かしさ・・・



こわいこわいと
いたいいたいと

泣きわめく、哀れな少女



さぁ。

ゆるゆる溶けてく、赤い嘘
赤い空・赤い雲



黄金の日に待っててよ

罪悪感も一緒に
塗り固めたなら

ここで、祝って!
負け犬の宴



赤い嘘の記念日は

シニカルな笑顔と
色眼鏡



深く刺した
はらわたの鮮血より

その唇で早く
塞いで、ちょうだい!



ねぇ。

赤い嘘、何度でも
何度でも繰り返して

何度でも
何度でも

ここで溶かして



2012/05/08 (Tue)

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