詩人:快感じゃがー | [投票][得票][編集] |
壊れた約束
泣きながら、砂に変えた
朝日に溶ける
思い出のなかで
あの日の夢を
踏み潰し、歩く
切ないくらい
空は青かった
さり気なく恋をした
止め処なく。
愛してた
嘘みたいに
真ん丸の
淀みない月を知って
金色に弾けた
ソレは
決して、絶望
なんかじゃなかった
こうなるために
ふたりは
出会ったわけじゃ、ないのに。
新しく実るその愛を
あなたは
もう一度摘み取って
地面に投げる
祈るように
私はまた
泣いてみるだけ
散るその瞬間は
まるで
試作の延長にも似た
あまりに惨めで
あまりにも
悲劇すぎる
受動的な刹那、でした。