詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
彼は,黙り込んだあと,微笑んで
「先に死ぬ」と言って
静かにひさまずいた。
震える脚...宙ぶらりん,になったなら
溜め息と同時に,この重みは
永遠の意志,になるのだろうか?
決意を前にして酷く,冷静になる...
これはリアルだと気づく...
急にあらゆる感覚が,甦ってきて
私は,この約束よりも
大事なことを思い出した。
"痛い,怖い"とわめく心臓...
それは,それは「生」だ。
その煩わしさは,確かに「生」なのだ。
サバエのようにうるさく,生臭く
バイタのように
しつこくて,いやらしい...
彼の声が,この世の方程式を,示したんだ。