ホーム > 詩人の部屋 > 快感じゃがーの部屋 > 避雷針

快感じゃがーの部屋


[1920] 避雷針
詩人:快感じゃがー [投票][編集]




コンセントにプラグ
差し込むときの
あの、パチパチ火花!

魅せられた日から...早10年



避雷針しのばせる
胸ポケットから

いつかの君の手紙が
出てきました



焼け焦げた匂い
染みつく誘惑のフレーズ

夢想家といわれた日
狂気的赤に嫉妬



悲痛な叫びが残ったままで

笑顔忘れたあの夏が
いちばんの
あたしのピークでした



具体的に知りたいのは、ネ

かまちくんの真実とか
ナイフとロープ
どっちが人気か。



「あなたの夢」だなんて
滅相もないよ

存外、利害には
煩いお人なんです。



けれど

あの日は誤算だったね
君があたしを
許してしまった夜



見え透いた
君の下心より先に

捩れて淀んだ
あたしの本能が

牙をむいた



君が好きと言ったのは
...ええ。

こんなにも残酷な女でした



あーあ

在り来たりな理由も
可愛げを足したなら

調和
されゆくかな?

気紛れに委ねて...



それでも心配はご無用

やりかけの皿洗いと
クロスワードパズルは
埋めておきました



予定外だったのは

真新しいシャツに染みた
お日さまの臭いが
ほのめかす

罪悪感



今日は、もう
眠れそうにないやあ。



持て余す感情
存分に酔ったら

声なき声に預けて

現在を
噛み締めてみるよ



「お前が悪いのさ」

「君のためになら死ねると
盲目の恋に落ちた
お前が悪いのさ」



2013/12/04 (Wed)

前頁] [快感じゃがーの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -