詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
増えるわかめ
どす黒い
嫌悪が
ふやけて
増殖しちゃうよ
ねえ
頭までスッポリ
なんにも
見えなく
なっちゃうよ
あのとき
君の手が
何かを
掴みかけて
だけど
掴めなくって
もごもご
後悔を
叫びながら
わかめの渦に
消えてっちゃったんだ
これは悲劇
ほら
食べ尽くさないと
ぼくは
わかめ人間に
なっちまう
だけど
それって
見た目が
多少
マシになるくらいで
腹黒いのは
結局
変わんないよね
わかめ人間の大逆襲
きっと
君は笑うだろう
その目に
宇宙を
映して
増えるわかめ
問題は
ぼくは大して
わかめが
好きじゃないってこと
どす黒い
疑惑が
好奇の目を
盗み
ぼくを
隠してくよ
そしたら
君はまた
助けに来て
くれる?
ボブじゃないから
涙は
吸えない
君のお家の
お味噌汁にでも
入れて
味わってくんない?
何だか
久しぶりに
色の付いた景色が
恋しくなって
きちゃったんだ