詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
私が本気を
嫌がるのは
傷つくのが怖いから
現実を認めるのは
痛いから
それでも
前を見るのは
辛いから
私が守るものを
持たないのは
失くしてしまうのが怖いから
守り続けるのは
痛いから
それでも
必死になるのは
辛いから
私が夢に
縋るのは
そこではいつも自由だから
どんな願いも
叶うから
明日を求める必要が
ないから。
0の恐怖、1の恐怖
数を増やして
歩いていく
恐怖
抱えきれない
想いに
目を背けた
捨ててしまうのは
簡単だった
そう
私は
大人になったつもりで
その潔さを
鏡に
映してみたけど
ウェンディは云ったの
誰も迎えになんか
来てくれないと
ずばり
本音を見透かされた
気がした
そして
いつしか
本当の
「大人」になった私
だけど
心はあの頃のままで
求めていたのは
変わらない
ひとつ
ウェンディは云ったよ
もう
手遅れだと
二度と
手に入ることのない
未来を
自らが望んで捨てた
時間を
私は
ただ、ただ
指をくわえて
黙って
見ているしか
なかった