腫れ物みたいに
皆が避けてゆく中で
たったひとり
あなたが
ここに来てくれた
自ら望んで
その足で近づいて
あなたの言葉で
ちゃんと
届けてくれた
ありがとう
君がいなかったら
私は
ただの馬鹿だったよ
人生はこんなにも
くだらなくて
虚しくて
つまらないものだって
錯覚している
自分で
自分を
殺してしまうような
そんな
ただの馬鹿だったよ
そんな
ただの馬鹿で
終わるところだったよ
痛み撫でる指が
温か過ぎて
あなたの言葉が
目に沁みて
人は
やさしい生き物だと
思ったんだよ
生まれて初めて
そう
思ったんだよ
2008/04/29 (Tue)