詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
大人になる日 を 憂いた後で
もう 如何仕様もない
孤独なのだ と 識った
誰かは 泣いていたし
誰かは 憤っていた
でも 誰かは解らない
ただ とても 優しい人だった
気持ちに嘘を吐き
ぐるぐると
同じ場所を 巡り
二人は 本当に
気が違った みたいに
そんなことの繰り返し
繰り返し
仕舞いには
自分の名前すら 曖昧で
愛した記憶や
触れるのを
躊躇っていた
「君は そろそろ
あっちに行くんだね」
判っていた 何と無く
だから
恐れはなかった
「ここは 暗いけど
また 会えるよね」
「光の為に 生きていよう」
誓った言葉は
ありきたりなもの
だけど
それでも 構わなかったんだ
行為に
意味を見出していたし
共有するものが あれば
それで好かった
「炭酸が飲みたい」
多分 最後は
そんなことを
言ってたね
「許すことができた なら
もっと
別の生き方が
あったかもしれない」
君は そっと呟いて
そうして
僕たちは 戻った だけ
素敵な終わり というものが
どんなものかは
知らない
だけど きっと
これは
素敵な終わりでは なかった
孤独と馴れ合い
傷を舐め合う
そんな生き方 が
良いものかも わからない
だけど きっと
今は
最高潮じゃない
だから 歩ける
だから 走れる
だから まだ僕は
歌っていられるんだと 思う