詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
不覚
一瞬に奪われた
見せしめに
罪人をひとり
ここで、処分してしまおうか
「空を仰げないのは、
追いかけてくる月のせいだよ」
罪悪感だけで
満たされてしまった
もう、これ以上のものなんて
「望めないよ」
「わかってる」って
利口な顔して
大人しくなった本能が
牙をむく
色情に揺れて
声をあげ
泣き散らす
「こんな終わりは、嫌なのに」
心臓を突き刺す
激しい痛み
「せめて、
知らないフリしてくれたら
嬉しい」
逃げる現実
零れ落ちてく
否応なしに
「砂漠」「裁く」
強欲に、
有るものばかり
欲しがった過去
それだけが全てだった
そして、
あれは確かに
紛れもなく
自分自身だった、筈
だけど
傷ついた途端に
薬が、欲しくなる
無邪気すぎる笑顔が、
「残酷」
今の私には
目に沁みて
ただ、ただ「辛い」
「こんな終わりは、厭だけど」
「誰か殺しては、くれまいか?」