詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
驚くべきことに
君は封をした
あの日の気持ちに封をした
殴られた後の
後遺症
なのかは知らないが..
切手も貼らずに
ポストへと
押し込めてしまった
届かない言葉たち
揺ら揺ら
ゆれて
けれど
もしかして
君は
知っていたのかもしれない
それが
当てもないことで
どうしようもないことで
君が最後に
しなければならなかった
お別れを
君は
頭では
理解していたのかもしれない
だから
その髪にバニラを
漂わせていたのかもしれない
少し瞳が
充血していたのかもしれない
それでも
理性は壊れたまんまで
か細い声で言って
俯いたので
ああ
やっぱり
寂しいんだなって
そんな弱さを
垣間見た気がした
そして
恥ずかしいけど
その時初めて
君を好きだったことに
気がついたんだよ