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快感じゃがーの部屋


[596] 飛燕
詩人:快感じゃがー [投票][編集]




その名を呼ばれた日から、今まで





きっと多分
訳も分からず

泳ぎつづけてきたんだけど





いまだ離れずに
浮遊してる

声が


心、掴んだまま
あの頃の夢へと





帰れない





白日に照らされた、
善と悪の

分かれ目で





ナントナク
笑み溢したよ



深い紫の日曜





ピンクへと変わる
朝焼けの

ほんの一瞬とか...





あなたに重ねて、
読んでた小説





後悔の上に
感じた温度

確かめて、





手探りで
啼いていた夜





栞のない人生で
振り返り、

思い出せるのは





記憶とゆう

なんて
曖昧な媒体





だから、忘れたくなくて
忘れたくはなくて


昨日も明日も

不確かな現在に
唯一煌めく





君は流れ星





そう

きっと多分
訳も分からず

泳ぎつづけてゆくんだ





これからも





けれど、

それこそが
定めというならば





この気持ちも

きっと多分、
必然のひとつ





あの頃の夢へと
つづく扉を



拙い愛で

いま、探し当てるから



2009/03/24 (Tue)

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