詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
免疫ってこわい
ひとつ吐いた嘘を
守るために
また
クダラナイ
見栄を張って
終わらない
そんな連鎖で
平気で
人も
騙せるようになる
免疫ってこわい
一度深く痛んで
暗闇の色
取り憑かれたなら
信じることすら
しなくなって
平気で
人も
傷つけるようになる
ねえ
あそこにいた頃は
失いたくないもの
ばかりだったけど
こんなに
堕ちてしまった
今
後は
這い上がるのみで
なくなったとたんに
無敵に思えた
でも
それは
こわいことだよ
だって
イノチすら
棄ててしまえる
なんて
思えるんだから。
夕べの食べ残し
自己逃避の麻酔銃
いつも
乗り切ってきた
それでも
その度に
心は何処か
歪んでいった
麻痺していった
誰かが言ったんだ
きみには
人間として必要な
感情が
欠けているって。
...そうだね
ぼくは
引き換えに
心の自由を
得てしまったよ
現在
痛むのは
魂でも何でもなく
他人と話すときに
見上げる首
それすら疎ましく
何が正しくて
何が
悪なのかを
見失った空には
ただ
竜巻が
渦巻くだけ