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快感じゃがーの部屋


[667] モザイク
詩人:快感じゃがー [投票][編集]






肩透かしの明日

赤い色、拭って

僕は強くもなれず

弱くもあれず

剃刀を胸に抱いて眠った

尤もらしい

言い訳だって

見る見る内に

真実味、帯びて

昨日、唯の敗者になった

言葉は掠れて

足元を撫でた

君は、もう居ない

引き際も心得て

さめざめと月が蒼く

融けだしてゆく様な、

予兆に胸騒ぎ

美しいものには、

刺がある

さだめとしたら

幻でも多分、

何だって好かった

息絶えてゆく

白い日よりかは、

一瞬だって

頂点に居たかった

「上り詰めたかった」

モザイクの奥

だあれも知らない顔

そうゆう、

愚者の類の妄想

本当に

それだけの

つまらない僕なんだ





2008/04/18 (Fri)

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