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快感じゃがーの部屋


[72] 鍵穴
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



ぱちんと

指を鳴らして



一瞬にして
この景色が

変わったならと



やってみたけれど




それは妄想に過ぎず





かなしい





ひとりぼっちの部屋で

またひとりごとを
呟くだけ






せめてきみが
いてくれたなら

何かが
変わっていたかもって



たまに
考えたりも

する




でもそんなの
妄想に過ぎないよね





かなしい





ひとりぼっちの部屋に

またひとつ



鍵が増えたよ






鍵穴に
目を凝らして


外の光を
求めても

無駄だ





毎日の日課と化した
反省会も

生かす機会が
ないんだから




無駄なことだよ






だけど

まだ探してる



記憶の川岸



閉じたまんまの
小説の一節







正攻法が
だめなら

裏からゆくまでだ




ねえ

先に仕掛けたのは

きみのほうだよ

2007/07/23 (Mon)

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