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快感じゃがーの部屋


[878] 壊れモノ
詩人:快感じゃがー [投票][編集]


硝子色の眼に
何かを映して

君の考えるところ

時々

辿り着けず
挫折する




海と空の青
手探りで

美しく燃えていたいの

こんなに
かなしい夜には




だけど

きっと

嘘吐きと呼ばれたって
告げられない




臆病な心が
痛みばかりを

避けたがる




人が

強さに憧れるのは
弱いからだと

いつだか
君は言ってた




そっと指を握って

ゆっくりと
動かす瞳に

世界の明るさと輝きは

ちゃんと
届いているかな




平穏に満ち溢れた
この部屋で

黙したままの未来




虚空に
イマが漂い

ただ雨を降らす








瞬きの回数を
少し増やして

君に近づこうとして

やっぱり
辿り着けず

挫折した




相違ない事実

ほんのちょっと
抱きしめあって

過去の共有

現在を繋ぎ




だけど

きっと

嘘吐きと呼ばれたって
告げられない




日増しに
想いだけが

濃くなってゆく




ねえ

人が
誰かに憧れるのは

独りでは
生きてゆけないからなの




そっと指を握って

ゆっくりと
動かす瞳に

世界の色彩と香りは

ちゃんと
届いているかな




平穏に満ち溢れた
この部屋で

黙したままの未来




虚空に
イマが漂い

ただ雨で濡れる








遮られた言葉
反射した光

眩しさを伝えたくて

また
辿り着けず挫折

悲愴感に虚しくなった




もし

自分を殺して
生きることが

一番の近道だとしたら




どうして
小さな影は

泳ぎつづけるの


そのナイフは
君を護るの




fragile

あなたは
無知な天使でした




もう
美しく燃えていたいんだ

こんなに




かなしい
赤い月の夜

2008/05/25 (Sun)

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