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快感じゃがーの部屋


[935] 12ヶ月
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



ヘッドフォンから
流れる雑音で

街の吐息を誤魔化した





目を閉じる、口をつぐむ

都合の悪い現実も
闇に変わって





指を鳴らせば
魔法のように

消えてなくなる





消えてなくなれ















後悔したかった訳じゃ、ない

だけど
良い思い出には

ならなかった





素敵だね

なんて
笑い合う日々に

落ちてく影を
見失ったせいかも















近づいた未来が
かなしいのは

その分、

過去も
遠ざかってゆくからで





本当に伝えたかった
言葉さえ

意地っ張りな心が
隠してしまう















それでも
ねえ

何より
見抜いて欲しかったのは

あの日の嘘
なんかじゃなく

塗り重ねた本心















さようならも
ありがとうも

届かないままで

夢の中
振り返る君に

笑顔がなくって





罪悪感は

また
痛みを増して





掴めないよ

確かに
目の前で

君は泣いていたのにね















空回ってく
台詞に埋もれて

いま
どうしようもない

愛しさだけがリアル





いま
どうしようもなく

愛しさだけがリアル















誰より
見抜きたかった

君の孤独

剥がしてしまえるのは
時の流れだけ





掴めないよ

確かに
目の前で

君は泣いていたのにね















指を鳴らして
魔法のように

君に逢いたい





君に逢えない


2008/06/07 (Sat)

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