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快感じゃがーの部屋


[993] 特等席
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



都合いいだけ

解ってたけど
逢いに行くのは
止められなかった

都合いいよね

泣きたいときだけ
私を呼ぶのね
でも、嬉しかった

忘れないで

私は、
あなたの為に
私を売るんじゃない

可哀相だなんて
言わないで

私は、
私の為に
私を売った

そして

私は
私の意志で、
私を殺すんだ

だから

さよならより
明日の

初めましてを
約束してください

私は、
あなたの物になれたら
それでいい

私は

あなたが
私を折るなら
喜んで、

土になれると思う

本当に
大切なことは
きっと

いつだって
目には見えない

だから
私は

この刺を
大切に育てるつもり

あなたは
絶対、

愛してしまうでしょう

薔薇に恋した
星の王子さまみたいに。

ねえ

私は
弱いから

刺を育てるの

あなたは
絶対、

愛してしまうわ


2008/06/25 (Wed)

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