詩人:曼珠沙華 | [投票][編集] |
どうかおねがい
わたしをうつさないで
あなたの
そのきれいなひとみで
けがれをしるのが
こわかったの
どうかおねがい
わたしをてらさないで
あなたに
みつめられたいなんて
おもってなくて
あなたを
みつめたかったの
わたしはかわいくない
しっていたから
しょうじきにいえば
なんらかの
よきせぬであいを
ゆめみてるけど
このむねがくるしいの
これはどうして
あなたの
わらったかおが
とてもあたたかくて
おねがい
ひとりはいやよ
でも
あなたしかいやせない
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暗くなって
淋しくなりかけた頃
もっと暗い部屋に
帰らなきゃ
鍵を開けて入ると
怖くなる
隅々まで見渡せば
カーテンの裏に
誰か隠れてるのよ
あゝあなた
今頃どこにいるの?
一歩も動けないわ
守ってくれると
言ったじゃない
それは三年前の
五月二十八日
おぼえてるかしら
この声が伝わるかしら
ひどく震えてるわ
きっと殺されるのよ
あゝあなた
こんな時危ない時には
いつも見守って
抱きしめて
くれたじゃない
安心する場所が
ずっと欲しかった
あなたの腕で
それは感じるカタチ
他の人では
それは望めない
どうして
たった一人なのかしら
いつも
そばにいてとは
言わないから
ずっと
そばにいてとは
言えないから
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あなたと私
二人孤独で花火大会
蒸し暑い夜
薄着に着替えて
車で移動中
あなたは無言で
対向車のライトだけ
明るい
海岸には波音オンリー
私はあなたオンリー
月明かりの砂浜
永遠を照らし出され
地平線と
水平線の彼方へ
ライターで揺れる瞳が
悲しそうに見える
あなた
なにが起こったの?
いったい
なにを決意したの?
束の間の流れ星
落ちた時
予感したのは
互い違いの未来
どうか止まって
いつの日か
頭上に輝くあの月も
あっという間に
消えるのかしら
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オンブして
怪我のフリした私
抱ッコして
お姫様になりたい私
それでも
ちゃんと相手は
選ぶから
あっちにフワフワ
こっちにソワソワ
浮つく私をつかまえて
あなたのものにして
予測不可能な私
求めるだけでゴメンネ
私ワガママだった
反省するから
どこへも行かないでね
あなたが居なくなる
そんなおそろしい事は
考えられない私
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知らない方がいい
そんな過去の出来事
もう一度
咲いてもいいの?
あたしはね
いつだって輝いて
新緑のように
ずっと花ひらいて
枯れないでいたいの
そのために
愛がみなぎる恋に迷う
見失っても
飛んでさがしに行く
人影もない山を越えて
獰猛で冷たい海を渡り
ただあなたを求め
ただ逢いたかった
人生の大半を費やして
抱き合いたい人がいる
一面に咲き誇るより
貴方の養分によって
一輪で花ひらきたいの
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乱暴になどしないで
そっと取り扱って
注意事項をよく読んで
片時も愛していて
その言葉を
忘れないでいて
ピアスや指輪なんて
いらないの
食欲を満たすために
あわれな蝶が
大きなあなたに
誘われただけなのよ
群がっただけなのよ
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貴方は死を
選んではいけない
二択問題なら
もう少しで逢うはずの
私の事も考えて
もうたえられない
限界まで引っ張って
慰めてあげる
昨夜の夢デートで
一足お先に
お気に入りの店で
待ち合わせ
映画館に急ぐ
今日だけは貴方に
合わせてあげる
大好きなアクション
ラブロマンスなら
現在進行中なの
いろんなショップを
まわって約束したり
冗談で笑ったり
食事で緊張したり
楽しい時は早く過ぎて
貴方と出逢えれば
時計は大騒ぎ
急いで走りだすの
胸めがけて
飛び込むように
まだなんて
言わないでいて
聞かないで
明日には何が起こるか
わからないでしょ
貴方と出逢えなければ
時計は困る
逆回転で戻るのよ
今度こそは
飛び込めるように
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いつまで信じなければ
私を信じてくれるの?
滑稽ね
心にもない事を
言い合って・・・
疲れるために
付き合う訳じゃないわ
理解するため
意地の張り合いで
いつしか
それを取り除けば
幸せがあると思ったの
だけど
無理なのね
あなたの
孤独は大き過ぎる
不信の根は深過ぎる
これ以上
つかえないわ
あなたに
時間を
二年前にもそう思った
置いてきぼりの
私の嘘と本音
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さらって下さいませ
身分違いで
引き離されるなら
どこまでも
お供いたします
離れられない比翼の鳥
結ばれる事
かなわぬ運命であれば
自由に空を翔ぶ悲恋
貴方の帰りを待つ日に
他の誰かを置くなど
出来よう筈もない程に
従わせて下さいませ
お慕い申しております
只の造花で構いませぬ
不滅の華よ舞う可憐
不滅の華よ散る悲恋
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今日の
私の機嫌予報は雨
80%です
終わりの予感に
あふれてるの
確率は人を追い込んで
憂鬱にさせるのね
初めて会いたくないと
思ってしまいました
見事な花が咲いていた
待ち合わせには
今まで感じた事がない
ほどに淋しいと言える
花壇に私を
重ね合わせました
いつものようで
いつもとは違うあなた
何処できり出すの
泣きだしてしまいそう
歩道橋で予報は当たり
何の用意も
してこなかったのは
信じられなかったのよ
帰り際
きれいな花を
終わらせたくなくて
涙をあげたの
明日も咲くはずだわ
満開に・・
記念になるよと
買ってくれた指輪は
あなたを想い浮かべる
きっかけになって・・
いい思い出になるよと
言ったあなたは
誰の下へ遠ざかるの