詩人:風凛 | [投票][編集] |
人混みのなか、
はぐれないように、
すっと、
手をつないだ。
そんなにビックリするなよな(〃へ〃)
一瞬だけ会話が止まったけど、
すぐに元通り。
勇気を出して良かった。
なんだか心が優しくなれた(*v_v)。
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かざした手が、
空を掴むよ。
今まで気づかなかった、この自分。
理想を追って、
駆け上がって、
転がり落ちて、
また登って、
振り返るのは登りきった後で。
歩んだ道が価値だから。
かざした手は空をも掴める。
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春はまるで花園。
とろりとした空気に花を咲かせる桜。
ピアノのスタッカートより軽いタッチで咲き誇る。
そして、時間を感じさせず、見えない間に散る桜。
無音の空気が花弁を流す。
くるくるはらり
くるくるはらり
幹にもたれて眠る人、
次の季節がやってくる。
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暇だ。
さっきまではしゃいでたのに。
暇だ〜。
ったく、直前でドタキャンすんじゃねーよ。
今日は先週から空けておいたのに。
………。
…ふう。
なんかできねぇかなぁ…。
勉強してみる?
いやいや俺はいつからそんなマジメ君になった?
買い物でもしてみる?
おっ、いいねぇ。…でも金が…金が…。
海水浴行っちゃう?
ってまだちょっと寒いだろ。
…海水浴。
海かぁ。
…………。
海、見たいねぇ。
そうだ、チャリンコで海行ってみようか。
うーん、近所の川を下って行けば、そのうち隣の隣の町の海に行けるだろぅ。
どのくらいかかるか分からないけど、良い暇つぶしだよね。
ところでさぁ、
…オレのチャリ知らん??
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何?
大木戸博士?
三匹の中から一匹選べって?
『銭亀』『火蜥蜴』『不思議種』。
俺はやっぱ『火蜥蜴』がいいなぁ。後々、格好いいし。序盤は武君や香澄さんにボコボコにされるけど、『場他降りー』と『比価中』を連れておけば一応、問題無いよね。
そうと決まれば冒険に出発!!
って、好敵手め、直後に喧嘩ふっかけてくるなんて、すっかり忘れてたぜ。
ぬ、何っ?
『銭亀』が強い…!…えっ?えっ?えっ?
負けた…。
目の前が真っ暗になった。
がびーん(泣)
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ひろいせかい。
井の中の蛙、大海を知らず。
私はここに一人。
せまいせかい。
あなたはそこで一人。
やっぱり、せまいせかい。
我らはそれぞれ一人。
別々のせまいせかい。
我らがこの世は、一つでひろいせかい。
井の中の蛙、大海を知らず。
されど、空の蒼きを知る。
せまいせかい故、それを知る。
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例えばここは、
スペインの路地。
そこで貴方は何をする?
俺なら立ち止まる。
そしてスペインの空気を存分に体感する。
目に焼き付ける。
耳に染み込ませる。
鼻に吸収させる。
名所をどれだけ回れたか、
ではなく、その土地の空気をどれだけ知れたか。
それがその旅の本当の価値を決める。
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『この道をまっすぐ行くと、天国という所へ行けるんだって。』
星空の上の丘。
木の立て札が指をさす。
『この道をまっすぐ行くと、天国という所へ行けるんだって。』
空を埋め尽くすような星。
子供の旅人が二人。
二人の家族は、
真下の世界で二人を待つ。
時間のある有限な世界に、彼らがもう、いない事を知らずに。
『この道をまっすぐ行くと、天国という所へ行けるんだって。』
時間のない無限な世界。
二人は歩く。
無限な旅路。
二人の旅路。
『天国という所』に向けて。