詩人:風凛 | [投票][編集] |
一つだけ。
命の次に大切なモノ。
一つだけ。
命と同じく大切なモノ。
一つだけ。
命なんかより、ずっとずっと大切なモノ。
あなたはそれぞれに、何と答えますか。
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なぁちょっと
これを考えてほしい
問い:世の中に価値はあるのか?その値を求めよ。
坂本竜馬は世の中を洗濯しようとした
芥川龍之介は世の中に漠然とした不安を感じた
どちらも客観視をした結果に間違いない
世間は世の中を否定も肯定もしない
否定とも肯定とも断定する力が無い
だから極限が曖昧になり
よって世の中の価値は正と負の無限大に限りなく発散する
有るけど無い、世の中の価値はそんな虚数解
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…あの、どちらさまでしょうか??
なんだって!?あなたは俺の彼女ですよ?!
すいません、…人違いでは??
え?いや、そんなバカな。…そんなぁ。
…なんてこった。
あのおばあさんの言ってた事は、まさかこの事なのか?!
…数日前。
ある質屋――おばあちゃんがたった一人で切り盛りしている古い質屋――
に、1人の若い男がやってきました。
彼は海外で料理の修行を積み、帰国したのでした。
彼はさっそく自分の店を出すため、物件を探し始めました。
店を出すことは彼の長年の夢でした。
しかし、店を出せるような建物は、なかなか見つかりません。
ようやく見つけたと思ったら、他にも買い手がついていた為に、お金を速急に準備しなくてはなりません。
そこで、彼は友人知人に頭を下げて回りました。
ですが、彼の貯金を合わせても、あと二百万円ほど足りないのです。
期限は三日後。
途方に暮れた彼は、たまたま目に付いた質屋にやってきたのです。
彼は夢を叶えるため藁にもすがる思いでした。
『…ふむ、そういうことでしたら二百万、お出ししましょうかね。』
質屋のおばあちゃんが言いました。
「本当ですか?ありがとうございます!!!夢がやっと叶います!!!」
『でも、あなたの“夢”をあげるのだから、それなりのモノを質に入れてもらいますよ。覚悟は出来てる?』
おばあちゃんは静かな声で言いました。
「何でしょう?俺の持っている物なら、何でも出しますよ!!」
『それじゃあ、貴方からは、関係を貰おうかねぇ。大切な関係性を。それで夢とつり合いますかねぇ。』
「…えっ?」
そうして、彼は何を質に入れたのか、よくわからないうちに二百万円を手にしたのでした。
彼はこのお金で無事に物件を買い、店を構え、長年の夢を叶えたのでした。
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しかし、―――
「おばあさん!…どういう事?あれは本当だったのか??酷いじゃないか!!!」
彼は自分の(元?)彼女と話した直後、質屋に駆け込みました。
おばあちゃんは冷静に言いました。
『貴方は関係を質に入れたんだよ。だから仕方有るまい。夢を叶えたいのなら、本物の強い覚悟が必要なんだよ。今から、あの子に記憶を返すことは出来るけど、あんたは夢を失うことになるよ。それでも記憶を戻すかい?』
もしここで記憶を戻したら、…俺に本当の覚悟が無い証明になっちまうな…
若者は頭が冷えました。
「そう…ですよね。夢の代償ですか。俺はとても…甘かったみたいです。時間を取らせてしまって、すいませんでした。」
彼は独り、質屋を後にしました。
彼はいろいろな事を考えました。
これからのこと。
今はひたすら店を頑張って、お金を返せば良い。
そうすれば、あいつの記憶を戻せる…
彼はその一心で、周りに目もくれずに働き続けました。
その後、店はそれなりに繁盛し、リピーターも増え、
――半年が過ぎた、ある日。
ガチャッ
[こんにちは。]
「…なっ!」
彼の店に(元)彼女がやってきたのです。彼は挨拶さえ忘れて固まりました。
(「なぜだ?まだお金は返せていないはずだが…?」)
[あの、ここでバイトさせて下さい。このお店、すごくいい雰囲気だったので。]
「え?あぁぁ、はい。ではこちらへどうぞ…」
こうして、かつての恋人がバイトにやってきたのです。
しかし、その関係は従業員と店長にかわりはありませんでした。
この頃ようやくお金が貯まり、質屋に返済が出来そうになりました。
彼は算段がつくなり、雨の中、引き出したばかりでパリパリの札束を掴み、質屋に飛び込みました。
「おばあさん!」
彼は叫びました。
肘掛けいすに座ったおばあちゃんが振り向きました。とても優しそうな顔でした。
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『うむ、来ると思っていたよ。』
「関係を…あいつを返して下さい。お金はここです。」
『ふむ、頑張ったね。覚悟は本物だった。約束通り、記憶を戻してあげよう、…と、言いたいところだけれど、どうやら返す必要も無いみたいだねえ。』
「なんですって……それは一体どういう…」
ガチャッ。
[店長、よかった。やっと見つけました。]
バイトの(元)彼女がびしょぬれで、いきなり質屋に入ってきたのです。若者はとても驚きました。
[探しましたよ。傘も持たずにどこかへ行っちゃうんだもん。はい、店長の傘。]
「あ、ありがとう。」
[店長、なんか私、いろいろ忘れてたみたいで、ごめんなさい。私、店長のことが気になってて、…それで店長の事を考えていたら、全部自分で思い出したの。…だから、許して、ごめんなさい…。]
彼は黙って彼女を抱き締めました。おばあちゃんは微笑んで、一言、何かを唱えました。
二人は気がつくと、明るい日差しの中にいました。そこは雨が上がった公園。質屋の姿はどこにもありませんでした。
―end.
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音楽は芸術の中でもスポーツに近いんだ。
なんでかって?
練習はタクサンできるけど、本番は一度きりしかない。
その一度に、これまでの全てをかける。
一瞬の芸術にして、一瞬の勝負。
人から人への旋律がチームワーク。
練習は本番のつもりで。
本番は練習のつもりで。
一人一人がみんなの為に。
それでみんなが頑張れる。
タクサンが一つにマトマル。
チームワーク、それが一個の作品。
音楽はそれをハッキリと見せつけてくれる。
だから音楽はやめられないんだ。