詩人:風凛 | [投票][編集] |
愛の海に溺れる訳にはいかない。
貴女のためにも、
ここで鋭利に線を引く。
いっそ、海に飛び込みたいが、
ここで溺れてしまったら、
俺も貴女も明日は空虚。
…だから俺は、ただ目を伏せるしかない。
貴女の潤んだ眼をかわして、
床を視るのみ。
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有る
在る
ある
アル
存在している。
存在って何者?
目に入る『存在』
手で触れる『存在』
聞き取れる『存在』
自分以外の他、と言う『存在』
では、存在とは観測する者が知って、初めて存在と成りうるのか。
だったら、自分という『存在』は、他人が「俺の存在」を観測しているから有るってコトか?
俺の『存在』は自分以外の物達が握っているってコトなのか?
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なくなった
ただの砂漠になった
あの木蓮も
あの杉も
あのウドも
あの松も
なんて事のない雑木林
何十年もそこに存在した物が
たったの四日で
見るも無惨に朽ち果てた
大好きだった林
私たちの大切な場所
砂漠になった大切な場所
彼らは木を切ったつもりだったかも知れないが
私たちの心は
大きな音をたてて倒された
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もう一人の
自分がすねている。
もう彼に手を差し伸べても無駄かも知れない。
あいつ
の
せい
だ
はやく
いなく
なれ
それでも俺は、
もう一人の自分を切り捨てられようか。
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ガラスの黄緑が空一面を覆う。
彼方に水底の深し緑をたたえ。
そして、言いようのない一筆書きのような荒々しさ。
点の私は、ただ全てを見上げ、
点の小ささを知るのみ。
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この声が聞こえるか。
君が上を見ろと言ったから、
みんなが喜んで上を見るとは限らない。
導き人は時には振り返り、
人に優しくあれ。
多くを束ねる物は、命令ではなく、その人柄だ。
それが誠の導き人。
君は、それはただの理想と笑うだろうが、
それに近づこうと、手をのばして、もがけ。
もがかなければ、このままだ。
完全な理想は無理でも、
限りなく近づけることはできる。
その姿は全然カッコ悪くなんかない。
むしろ多くの人をを引きつける力となる。