詩人:風凛 | [投票][編集] |
つらかろう
虚しかろう
真夜中に
散る
紅の葉
つらかろう
虚しかろう
誰の目にも
映らぬ色
その葉の歴史に
関係なく
ただ
底なしの暗がりが
寝ころんで
大口を開け
待ち構えている
たった、それだけ
つらかろう
虚しかろう
生きる者の定めが
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私は何も知らない
何も知らない事すらよく理解していない
さあこの救いようのない一人をどうする?
笑うか?ならば笑うがいいさ
笑った所で何も変わらぬ虚しさを知ると良い
あいつは馬鹿だと虐げるか?それも構わぬ
しばらく虐げた所で己の心の醜さを知ると良い
ああ
私は何も知らないままだ
知らないままで此処にいる
お前達の知は私の無知が根底を築いていると言うのに
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ああ、
自分の中に答えがあるんだろうな
過去の詩に
こんなに励まされる自分がいるからな
否定を二重否定に変えるチカラ
もう一度貰えそうだ
ここに
やけにポジティブな奴がいつも居てくれるんだ
救われた気がする
お前達は未来のチカラだったのか、
それとは知らずに…
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そいつは追い続けるからあり続ける
はたと追うのを止めてしまえば 理想はただの思想に朽ちていく
追ったところで完全な理想に追いつく事は不可能かもしれない
追いつけないから諦めたのか
だが 追わないことには近づけない
ゴールが目標でなく
プロセスが目的になる
プロセスが理想に最も近い
この
ありふれた事に
気づけなかった悲しさ
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ええじゃないか
過去のことは
ええじゃないか
未来の不安は
君がいるのはここなんだ
ここにいるのが君なんだ
未来ではなく
過去ではなく
今なんだよ
何とかするのは現在
ええじゃないか
ええじゃないか
再び民衆がこれを叫べば
世界はもうちょい楽になるさ
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そこの人
黒と濃紺の底で
何を見ているのかね
そこは底
開けているのは
どこだかわかるな?
…そうしたら
白と空色の大地で
一つ叩こうか
温かい手を
血を通わせようか
淀んだ眼を洗って
眼を開けようか
世界を見るために
筆を取ろうか
別の黒と濃紺のために
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これまでの詩は
浅瀬でざぶざぶ
遊んでいるような
薄っぺらい文字の山だった
深く潜る力が
不足していた
ここからは
少しでも深海に近づけるよう
模索を始めるつもり