詩人:風凛 | [投票][編集] |
今日の放課後。
誰かが廊下を駆けていく足音。
教室のざわめき。
横から心地良いそよ風。
遠くから剣道部の掛け声。
この光景も今年で終わり。
当たり前が当たり前じゃなくなる。
なんとなく泣きそうになる。
…ほんとに泣いたりしないけどね。
難しいけれど
残された貴重な『今』をもっと満喫できたら、
きっと、振り返って満足できる『今』になるんじゃないか?
振り返った先の自分が頷いた気がした。
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ある日のデートで
静かな公園に立ち寄った。
二人で話すうち
いつの間にか
周りに子供が何人かやってきていた。
彼女が子供好きなので、
子供と一緒に遊んであげた。
遊ぶうちに
子供ってこんなに
かわいいんだ。
と
再発見。
そして
子供達が帰る頃になり、
バイバイを言い合っていると、
一人が
『お兄ちゃんとお姉ちゃんって、
オリヒメとヒコボシみたーい』
だってさ。
またまた
再発見。
七月七日。
本物もまた再会できるよう、願いを込めて。
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好き
だけど嫌い。
だってもう
お互いにパートナーがいるじゃない。
好き
いや
嫌い嫌い嫌い嫌い…。
二律背反を
自己暗示でデリート。
上手くいくだけが
恋愛じゃない。
と、前向きに開き直ってみたり…。
自己暗示の裏、
心の中では泣いてる私。
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風が怠けた一日
俺はくるくる
グランドを空の頭で走る
何も考えられない
何も考えられない
ただの走る機械
ただの走る機械
怠けた空気を引き裂いて
踏まれた地面はへこんで煙を上げる
武者修行な午後
この怯むこと無い熱射が
俺をまた一回りだけ
強くする
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足りないものがある
それはスペースがあるということ
いくらでも埋められるということ
そのプロセスがある分だけ
はじめから満たされているより幸福ということ