詩人:風凛 | [投票][編集] |
みんなが笑い合っている
そっちへ行けなくて
僕はとても悲しい
僕がその中に居ることは
許されなかった
空席はあったが
座ることは
許されなかった
これは力が足りない自分の責任だ
わかってる
わかってるけど
たまらなく
悔しい
悪い自分は
好きだけど大嫌いなフリをするようになった
自分の心の中を
見なくなった
耳を塞いだ
顔を背けた
笑い合う人達を
妬ましく思った
でも、
ある日気づいた
…僕は
とても幼かった
今までの感情は
無意味な物で
心は現在に居なかった
気づいた
僕はただ
一緒に
何かに打ち込んで
笑っていたい
それだけだったんだ
詩人:風凛 | [投票][編集] |
この声が聞こえるか。
君が上を見ろと言ったから、
みんなが喜んで上を見るとは限らない。
導き人は時には振り返り、
人に優しくあれ。
多くを束ねる物は、命令ではなく、その人柄だ。
それが誠の導き人。
君は、それはただの理想と笑うだろうが、
それに近づこうと、手をのばして、もがけ。
もがかなければ、このままだ。
完全な理想は無理でも、
限りなく近づけることはできる。
その姿は全然カッコ悪くなんかない。
むしろ多くの人をを引きつける力となる。
詩人:風凛 | [投票][編集] |
ガラスの黄緑が空一面を覆う。
彼方に水底の深し緑をたたえ。
そして、言いようのない一筆書きのような荒々しさ。
点の私は、ただ全てを見上げ、
点の小ささを知るのみ。
詩人:風凛 | [投票][編集] |
もう一人の
自分がすねている。
もう彼に手を差し伸べても無駄かも知れない。
あいつ
の
せい
だ
はやく
いなく
なれ
それでも俺は、
もう一人の自分を切り捨てられようか。
詩人:風凛 | [投票][編集] |
なくなった
ただの砂漠になった
あの木蓮も
あの杉も
あのウドも
あの松も
なんて事のない雑木林
何十年もそこに存在した物が
たったの四日で
見るも無惨に朽ち果てた
大好きだった林
私たちの大切な場所
砂漠になった大切な場所
彼らは木を切ったつもりだったかも知れないが
私たちの心は
大きな音をたてて倒された
詩人:風凛 | [投票][編集] |
有る
在る
ある
アル
存在している。
存在って何者?
目に入る『存在』
手で触れる『存在』
聞き取れる『存在』
自分以外の他、と言う『存在』
では、存在とは観測する者が知って、初めて存在と成りうるのか。
だったら、自分という『存在』は、他人が「俺の存在」を観測しているから有るってコトか?
俺の『存在』は自分以外の物達が握っているってコトなのか?