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風凛の部屋


[114] もがく感受性
詩人:風凛 [投票][編集]

わたしは
毎日毎日
白いがらんどうで
犬と向き合う

わたしの目で
何かを見つけた犬

その
しろい犬が吠える

何と吠えた?
何と吠えたか?
何と吠えたんだ?

言葉は拾えず

声は溶けて沈む

すくえども
すくえども

手から水が
こぼれ落ちる



しばらくして

再びわたしの
目の犬が吠える
吠えてこう言う

こんどは のがすな


毎日毎日
白いがらんどうで
犬と切磋琢磨
少し楽しいんだ

2005/11/26 (Sat)

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