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風凛の部屋


[17] 雨降る、2階窓より。
詩人:風凛 [投票][編集]


雨の香り。しっとりとした土の匂い。

汗っかきな窓を開ける。

ぬるぬるした空気がべたべた入ってくる。

流し目の雨雲と目が合って。

目で会釈をする。


窓にひじをつき、ふやけた地平を見て。

わたしはカタツムリみたいに考えた。

ゆっくり。でもしっかり。

これからのわたしは、何がしたいのか。


屋根の眺めが水彩画みたいに透き通り。

たくさんの葉がぱたぱた、かぽかぽ鳴く。

屋根がトタタタッ、タタッとノックされて。

なんでか、
こんな日はとてもゆっくりした気分になれる。

2005/03/08 (Tue)

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