シーンとした夜中。
自分の部屋。
スタンドに明かり。
賑やかなラジオ。
外に音なし。
私は布団に入る。
ゆったりゆったり。
六畳の部屋が海に浮かんでるみたい。
窓を開くとまっすぐな水面が見えるはず。
夜の船旅だ。
ゆったりゆったり、どこに行くとも知れぬ旅。
行くにまかせて寝てしまおうか。
今夜の海原はなんだか心地よい。
波が優しい。満月が明るい。
疲れた体がとろけていく。
あぁー。
なんとかスタンドに手を伸ばし、消灯。
代わりに満月が明るくなった。
では、良い旅を。
2005/04/06 (Wed)