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風凛の部屋


[97] 秋夜憂。
詩人:風凛 [投票][編集]


つらかろう
虚しかろう


真夜中に

散る
紅の葉


つらかろう
虚しかろう


誰の目にも
映らぬ色


その葉の歴史に
関係なく

ただ

底なしの暗がりが
寝ころんで
大口を開け
待ち構えている



たった、それだけ



つらかろう
虚しかろう


生きる者の定めが

2005/10/08 (Sat)

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