歌意に遊ぶ指先を捕らえながら君に問う今し方の言の葉を沈めた涙は何処へ蓋し我は専断に背く意向はなかれどこの庭で膝で眠る謀り事を知らむや漆黒を解き放つまでの刹那に悟ったのは何も望めない君と我の事実策士に抗う為は溺れぬポラリスを見出だす眼を信じて遥かに見えた先刻の誓いを浮かべる汝再び変化せむやと
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