ホーム > 詩人の部屋 > 響姫 理穂の部屋 > 凡庸人間

響姫 理穂の部屋


[1] 凡庸人間
詩人:響姫 理穂 [投票][得票][編集]

夢をなくした僕らの影が
今日もメディアを騒がせる
僕は正しく生きていたいのに
その正しささえ 影に侵された

そうだよ 今だって
誰かを怖がってるんだ
嫌って 憎んで 妬んで 恐れて
いかにも自分を“カワイソウナヒト”にする
そうやって ただ 笑うだけ

僕のそういう黒い部分が
影に溶けていく気がするんだ――

そうだよ わかってるんだ
僕らはどうせ違う人間だって
「僕」は「僕」という遺伝子が組み込まれてるだけ
でも そういう細かいことで
君とヘンな距離をつくるのは嫌なんだ

2005/04/07 (Thu)

[前頁] [響姫 理穂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -