詩人:なごやん63 | [投票][得票][編集] |
存在しているのが辛い
家族の前では
ありのままの自分を演じることができない
健常者の前で
ありのままを演じることができるのは
病院のスタッフだけだ
だとしても
100%できるわけでない
神様!
ホントにいらっしゃるのならば
何故、こんな罪深い私を生きながらえさえ頼もうのでしょう
いいえ、そうでは、ありませんね
この生き地獄のような現世を
生き抜けという
極刑なのですね
戦争、歪んだ社会構造、犯罪、
食、眠、性の三大欲望
病気、死への恐怖
何故に
こんないっぱいの苦しみがあるのでしょう
でも、そんな私に許されたものとは
同じ病を抱えた
友達
私の下らないジョークに
笑ってくれる
ただ、それが
本当に嬉しい
伴侶は、その点
厳しい
そんなジョーク一つでも口にすれば
バカ扱い
でも、今のところは、
土曜と日曜の晩御飯を作ってくれる
それも、来春までだけのこと
家族が一緒にご飯を食べるのが
何よりも幸せな一時
そこに、割り込んでくるのは
私から読書の習慣を奪い去った
テレビジョン
でも、家族で外食となれば
話は別だ
しかしそれも
来春限り
息子たちが
我が家から
巣立っていく
私はこの先
どうなるのだろう
そんなこと考えるのは
極力、避けよう
明日は明日の風が吹く
儚い人生
気楽に生きよう