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トケルネコの部屋


[172] 躯が強張るままに死を欲情した犬
詩人:トケルネコ [投票][得票][編集]


マンホールの穴のような狭く暖かい闇にゆっくりと吸い込まれるのよと影は云った。

(私にはそのやけに反響する言葉の意図は分からなかったが、何故彼女が此処に居るのだろうかと瞬間訝しんだ)

あなたは助けても助けてもどうせまた自ら傷つけてしまうのよ。
だから母さん考えたの。何があなたの本当の手助けになるのかって、ね。

(冷めた浴槽で身動きが取れないまま私は、昨夜のカレーが厭に美味しかった事を思い出した)


2010/04/05 (Mon)

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