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トケルネコの部屋


[186] 紫陽花と路上詩人
詩人:トケルネコ [投票][得票][編集]

お前は何を描く
なけなしの言葉とプライドで
その歪んだ文字は生命の本質か
それとも顔を隠した野暮なハッタリか

物憂い街中で色とりどりの声を聞き分け 世界は今も句読点を知らない
優しかった息子はどこだ?
父は?母は?あの子の澄んだ眼差しは?ワタシは、どこ‥?
お前の彷徨う指先は彼らの喪った顔に触れ得るのだろうか?

吹き溜まりに風は真理を投げる

むしろ、エイリなど知らないままに詩を紡げば
言葉は貫く陽射しにもなろう
鏡は蜃気楼の昼にこそ必要なのだから


お前は何を描ける

お前は何を信じる

美しいコトバでは笑みしか得られない


2010/05/06 (Thu)

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