詩人:トケルネコ | [投票][得票][編集] |
遠くで水が咲いている
流れ 浚われ 渦を巻く 君の想いが溢れてる
絶望に突き動かされても 自由は背景のないピクチャー
君は窓辺の黒い睡蓮 うつむいた睫に零れる人影
揺れるカーテン越しに 淡い霧の向こうに 今宵も星が瞬くよ
記憶の磁力に泪を
太陽の引力にその歌を
壊れたままのオルゴールなら なおさら歌おう
思い出すままに 聞こえだすままに
遠く 近く 音が流れだす
浅く 深く 銀と金のランプに照らされ
空に 海に 踊りだす どこまでもどこまでも
君の歌が紡ぎだす この星空の太陽は
例えようもない 一雫の夢
流れ込む あの海へ 泡立つ 明日へと あの空へと
遠くで君が咲いている