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トケルネコの部屋


[37] 乙女tion
詩人:トケルネコ [投票][編集]


きっと喜ばしい気球に乗って

すっと砂漠を越えてゆけたら

また、ハラハラと舞うでしょう


子供が一人泣いていて、あたしは女優よ嘘泣きよと
長い舌だして笑っても、重い足枷をみつけたら 
すっと真顔に戻るのでしょう

丁寧に歌うことしか知らない人は、井戸の底に落ちてもいいけど
流れる河に、運ばれる季節に、嘘は積もらない

咲かないあなたの恋に、憂いの雪がツミ重なっても
空の真下に、大地の上にいる事こそが重要なのです


ふっと芳しい花弁に掴まり

すっと谷間を越えてゆけても

また、ハラハラと舞うでしょう?


2009/11/29 (Sun)

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