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トケルネコの部屋


[6] 【鶏之詩】
詩人:トケルネコ [投票][編集]


お空の目玉焼きがこんがり焼ける前に起きる本能て

まず鳴いてみる
隣の牝鶏驚死す
それはない が それはない が あったらいいな

何故鳴くのか
むしろ何故毎朝毎朝おんなじ時間帯に鳴くのか
時計じゃない 俺は お前らの 都合の良い ただの目覚まし時計なのですか?


自問自答
自縄自縛
自業自得
自給自足

雀が餌を横取りす
ミミズが好物とか思われてる
あの黄色い餌の原料には気づいてる
真夜中ピータン(猫♂12才)が小屋を覗くのです
卵取るとき笑いながらアリガトて
ひよこいらね
真夜中野良犬が小屋を覗くのです
朝になったら消えてたあいつ
夕方になっても帰ってこないあの子
変わらない俺たちの日常は戦場 
健常な精神じゃいられない現状
腐った野菜なんて熨斗つけて返上! 

それでもチキンと呼びますか?
俺は お前らの 都合の良い ペットで 肉で 産卵器なのでしょうね

それでもキチンと毎朝鳴きます
世界に暗黒の幕を取り払うために
今日という輝かしい始まりを告げるために
明日も明後日も誇り高く・・・


自画自賛

2009/11/29 (Sun)

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